MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品を一カ月で22本見たので全作品感想文

アベンジャーズを見まくりました。

 

ゲームオタクといえども外出自粛GWが暇すぎたので、ディズニーデラックスを一カ月無料で踏み倒し、オタク二人と通話しながら「気にはなっていたけど全然見れてなかったアベンジャーズ系作品」アイアンマン~アベンジャーズエンドゲームまでの計22本を視聴しました。Twitterのオタクがやっていて楽しそうだったのでパクりました。

インクレディブル・ハルクスパイダーマン・ホームカミングだけディズニーデラックスにないけど他20作品は全部見れます。凄い。

インクレディブル・ハルクはその後の作品とのつながり的に特に見なくても良いけど、スパイダーマン・ホームカミングは面白いし後の作品とも繋がるのでU-NEXT一カ月無料とかで踏み倒して見ましょう。

期間的には4/29-5/24で視聴し切れました。GW中に荒行として全部見たかったけど一日2本見たら頭痛くなってくる凡夫だったので断念して、平日隙あれば1本、毎週末4本くらい見る方向にシフトしながら完走。

 

全部視聴した感想としては、一カ月、自宅で無料でできる娯楽としては「友人と通話しながらMCU作品を見て完走する行為」はかなりおススメです。

稀にクッソつまんねぇ作品があるのでそこだけ倍速やWikipediaで粗筋だけ見るのも推奨。具体的には「マイティ・ソー ダークワールド」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「キャプテン・マーベル」らへん。

 

以下、ネタバレしまくりの感想なので、全部見た人か今後の人生でMCU作品を一生見ない人だけ見て下さい。

 

採点基準
100点 ケチの付け所が無い映画 ほぼ無い
80点 演出・映像・キャラ・脚本が一通り完成度高くて他人におススメできる映画 もう一回見れる類の作品
50点 まぁ普通だったな…ってなる作品

30点 大筋はまぁ普通なんだけどもうちょっとなんとかできなかったかなぁってなる作品

15点 この辺から見た時間を後悔する類の作品

0点 不快な気持ちになり人生にマイナスとなる ほぼ無い

 

感想は上から見た順に書いてます。


アイアンマン
85点 脚本45点 ビジュアル40点

これだけ昔視聴しており、今回は見てないので過去の感想。


開発パートとか飛んでみたら凍るパートがわくわくして好き。
オリジンも好き。ヴィランのデザインや考え方も好き。
〆方も完璧。スタークってキャラならこうするわなって思わせつつそれを魅力的に描けている。
アイアンマンっていうぱっと見のデザインは格好良く無いヒーローを視聴者に惚れさせるのに最適かつ最高のクオリティの作品だと思ってる。

 

アイアンマン2
55点 脚本20点 ビジュアル35点
仮面ライダーでいうところの2号ライダーポジ、ウォーマシンくんが出てくる。
それ以外のシナリオ的・戦闘的に見どころになるシーンがあんまり無くてまぁ…って感じの味わいだった。
酔っぱらってスーツで宴会芸したり暴れたりするシーンはすき。
あと敵役の量産ロボがかわいい。

ヴィランに魅力がない+大きな新展開が無いのがまぁ…って感じの味わいだったなって思う。

 

キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャ―
50点 脚本35点 ビジュアル15点
70年前、第二次世界大戦中が舞台なので、レトロな世界観・雰囲気をしているのがMCU内で独特の味わい。
キャプテン・アメリカは超人血清を打ち込んで身体能力がめっちゃすごくて、めっちゃ硬い盾持ってるだけの人なので、戦闘シーンは基本的に規模がショボめなんだけど、それが70年前という舞台とスケールが合っていて良かった。
また、軍に所属しているヒーローという扱いなので、チームで戦っている感、そしてその精神的核としてキャプテンアメリカが機能している感が漂っており、アイアンマン、ソー、ハルク辺りと比べると、ヒーローとしてのスペック的に低いにも関わらず、アベンジャーズのリーダーになる説得力は感じた。

色々褒めたけど、悪役が昭和の特撮のノリだったり(70年前設定だからなのか?)戦闘規模もショボめなので、エンタメ映画としては微妙な作品。
キャプテンアメリカの出自の特異性、彼の精神性とかは現れててそこも面白かった。スーパーマン的な聖人ヒーローだと勝手なイメージを抱いてたけど、戦争に行けない(行かずに済む)身体なのに出兵したがって戸籍ごまかしまくるキチガイだとは思ってなかったよ。(国に役に立つにしても色々あるやろって言われてたのはド正論だしそこにフォロー・反論が無いまま出兵したがりまくるの、何?)

 

マイティ・ソー
35点 脚本25点 ビジュアル10点
ソーはオーディンの息子であり日本では雷神トールで知られるキャラを基にしたヒーローなので、設定からして滅茶苦茶ファンタジー。なので彼が主役の映画はMCU他作品に比べてファンタジー指数が10倍くらいになる。
俺はファンタジー指数が高い展開も、大味なキャラ造形も苦手寄り。
悪役であるロキくんはコンプレックス丸出しだったり、幻影での戦法がセコセコすぎて愛おしかったのでめっちゃ良い。落ちかけてる幻影を作ってソーが助けようとしたとこを奇襲するとことか最高だった。MCUファンに愛されてるみたいな話を散見してたけど納得。悪役も凡百な感じだったら10点くらいつけてたと思う。

個人的な恋愛を断ち切ることで民衆を助けるエンドにして、ソーの成長・王の器を見せつつ、純度100%のハッピーエンドにしない終わり方は綺麗だと思う。でも結局そんな設定あったっけ?なんか虹の橋とか治ったけど?くらいのノリで地球に来たりいつの間にか居たりするのでMCUシリーズを進める毎にあの終わり方は何だったんだよという気持ちになった。

 

インクレディブル・ハルク
75点 脚本45点 ビジュアル30点

MCUシリーズとして連なってはいるけど、ブルースの役者が変わったり、この作品に出てくるヒロインは存在が抹消されて、後にブルースとブラックウィドーのラブロマンス展開が始まったりするMCU内トップクラスの不遇作品だった。心拍数が高まると変身してしまうので、腕に付けてる心拍計で常に計測してる演出は良かったのにこれも消されて残念。ピーピーなる電子音のペースが高まっていくと変身するのは外連味があって良かった。モブサイコみたいな感じで。まぁアベンジャーズとかで一人ピーピー鳴って変身してたら尺取ったりして難しいのかな。

セックスしようとしたら心拍数が上がって変身してしまうから中断するシーンはMCUヒーロー内で最も哀愁があって最高だった。このシーンだけで見て良かったと思うくらい笑ったし、同時に日常生活に困難・暴走への不安が付きまとうハルクの悲哀性が描かれていためっちゃ良いシーン。似たようなシーンでは変身したとき用に普段から大き目のズボンを用意して着用してるシーンとかも良い。

アクション面は中盤の大学でハルクが軍隊相手に暴れまわるシーンがめっちゃ良かった。理知的なハルクよりやっぱ暴れてるハルクの方が見ごたえがある。歩兵や車と戦うことで、ハルクの巨大さも良く演出できてて迫力があった。反面最終決戦はまぁ普通って感じだった。悪役がハルクサイズになるとでっかい人とでっかい人の殴り合いって感じのビジュアルになり、中盤の大学でのシーンとは逆にサイズ感・破壊力などが余り伝わってこなかった。
ハルクスマッシュでの〆も、原作ファンには嬉しいんだろうけど、映画から見た俺としては、そんな都合の良い地割れが走るファンタジー技ありなの!?何の伏線も無く???という気持ちになった。

映画単体としては好きだっただけに、役者交代・ヒロイン抹消・設定引継ぎほぼ無しとMCU内で最も不遇かつ見る必要ない作品なのは残念。顔もこの役者の方が好きだった。ナイーブな感じが。

 

アベンジャーズ
40点 脚本10点 ビジュアル30点
ヒーロー全集合!
感は想像してたより薄く、しょっちゅうぶつかったり喧嘩したりしながらなんとか助かったって感じだった。
行き当たりばったり感、でも最後に全部解決する感じが夏休み子ども劇場感が強かった。脚本としては陳腐で、ロキくんもお飾りの悪役って感じ。
組織として戦うと、ソー・ハルク・アイアンマンの人外ライン組と、キャプテンアメリカ、ブラックウィドー、ホークアイとかの割と人間ライン組での戦闘規模の差、貢献度の差が露骨に出るからちょっと映画としてちぐはぐな感じがするのは面白かった。少年漫画などのお約束としてこういう大乱闘シーンでは主人公などの突出したキャラ以外は皆同じくらいの戦果を上げるのがあるけど、バスの中から少年を助けるホークアイさんと空を飛んで敵母艦を破壊するアイアンマンやソーが同じヒーローか、同じ組織かとなるとちぐはぐ感は凄い。でも斬新な感じでもあった。この辺のちぐはぐ感は各国からご意見としてあったのか、アベンジャーズ2に当るエイジオブウルトロンでしっかりアンサーされて良かった。

あとこの手のチームモノの展開のお約束として衝突→理解・和解→一致団結して勝利があると思うんだけど、アベンジャーズは頑なに理解・和解のフェーズを作らないなという気がする。この作品も衝突→敵の襲撃→なし崩し的に共同戦線 だし。
この辺は謝罪したら負けなアメリカンスタイルなのか、トニーやソーやキャプテンアメリカが全員押しと自尊心が強いキャラだからなのか。

 

アイアンマン3
65点 脚本20点 ビジュアル45点
アイアンマンは2,3共にヴィランに魅力や説得力が欠けてなんだかなぁという気持ちになる。トニーに馬鹿にされたり商売敵だからってそこまでするか???ってなる。あと、アイアンマンが強すぎるのもあるけどこんな敵勝てねぇ!とかならない。

2とそんなに大筋が変わることの無い展開だったけど、スーツ依存症などトニーの内面、秘匿しているナイーブさに踏み込んだ本筋になってはいる。最後の個人作なので、出し惜しみなく多種多様なアイアンマンスーツアクションシーンがあって良かった。片腕や片足だけスーツでのアクション、空中換装、色んな自立機動アイアンマンスーツetc...
一番好きなのは相手にスーツ着せて拘束するやつ。
まぁ脚本も悪役も色恋展開もどうでも良いからクライマックスのアクションシーン見てくれよな!って映画だった。アイアンマンが格好良いと思えるなら見ましょう系映画。

 

キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー
75点 脚本40点 ビジュアル35点
悪役のウィンターソルジャ―の存在感、格好良さ、アクションの凄さ、バックボーン全部が傑出しており、副題になるだけあるわといった感じ。これまで見たMCUヴィランの中では傑出してる。
シールド全員から狙われることになる展開も絶望感あって良い。
中盤までめっちゃ良かったけど最後は結局ドンドンバンバン大アクション劇して終了、
いつものといった感じはして中盤の方がテンション上がってた。

ウィンターソルジャーの仮面が剥がれる辺りまでがピークだけどそこまでなら体感90点あった。

そんなウィンターソルジャーくんがシビルウォーで特に自己主張しないままサークルクラッシャーになるなんてね。

 

マイティ・ソー ダークワールド
5点 脚本0点 ビジュアル5点
割とクソ映画。苦痛ではないけど見てて無、といった感じ。
ダメな理由は
①悪役がポっと出のダークエルフ。ビジュアルも昭和。目的もアプローチもありきたり。
②既にヒロインと確定しているキャラとの恋愛模様イチャイチャシーンも無駄に感じる。
③特に目新しい情報・展開が無くチープなヒーローものの焼き直し以外の何物でもない。
④ソーというキャラクター映画としても新たな一面・能力といった盛り上がれるシーンは無し。いつも通りにハンマーぐるぐる雷ドカーン。
⑤キャラに魅力無し
辺り。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
20点 脚本10点 ビジュアル10点
ディズニー感の濃いファミリー映画。陳腐。
一つの文章しか喋れないデカい木偶、グルードとアライグマのロケットのコンビがディズニー感マシマシ。主人公の80年代音楽好きかつ適所でノリノリな音楽が流れる感じもそれを補強する。
焼き直したスターウォーズ感は強いけど、MCUの流れで見てると重要設定が細かいとこで色々出てて発見が随所にあるのは新鮮な感覚の映画。
アベンジャーズを見た後にコレ見るとそうそう、ヒーローチームモノってこういう展開だよねという気持ちになる。
衝突→敗北→和解→最終決戦で各位同じくらい活躍していく展開は完全にそれ。

でもそれが良いかというとまぁ陳腐で使い古されたものなのでこう見るとアベンジャーズの全然仲良くないチームも現代では正解なのか・・・?という気持ちになった。

 


アベンジャーズ エイジオブウルトロン
65点 脚本25点 ビジュアル40点
情報量が多かった。そういう意味ではアベンジャーズより退屈はしなかった。

主要新キャラが3人くらいいるわ、途中で新キャラが生まれるわ、色んなキャラの過去が語られるわ、ホークアイの擁護フェイズがあるわ…

悪役であるウルトロンはほぼほぼやられ役+動機や背景もそんなに行かせてなくて残念だった。割と良いとこなかった。
楽しそうにおうた歌ってるとこが一番印象に残ってるくらいにはボコボコ+無計画だった。トニー生まれって設定を活かしてもっと暴れてほしかった。全電子機器ハッキングとか。

まぁ一番良かったシーンは100人中80人くらいがハルクバスターvsハルクって言う作品だと思います。俺もそうです。


アントマン 
85点 脚本40点 ビジュアル45点
小型戦の演出がめっちゃ良かった。

トーマス絡みの戦闘、バッグの中の戦闘、どれもめっちゃ良くできてた。

窃盗犯、バツイチという設定だけ聞いていたアントマン自身のキャラは想像してたより
誠実な人間でそこはちょっと残念だったけど、アントマンの犯罪者仲間の明るくマヌケな子悪党たちで、コメディノリが良かった。

敵役も目的・計画がはっきりしててかつデザインも良かった。
単体のヒーロー作品として、子供から大人まで楽しめる(虫嫌いはキツイ)名作感ある。
でもアヴェンジャーズに入ったら犯罪者仲間とか消えて魅力減りそう。


シビルウォー
採点不能 脚本?点 ビジュアル20点

ビジュアル面はウォーマシンとファルコンが格好良くなってるくらいしか言及点なし。
色んなものをレイプしていった映画だったので、視聴後はテンション上がってやべぇやべぇっつってた。
シリーズモノの映画で過去のキャラ造形も未来の展開もこんなにぐっちゃぐちゃにできることあるんだ!!!って驚きはすごいある。

半身不随者まで出してこの先どう足掻いても修復不可能に見えるアベンジャーズがどうなるのか、キャップはバッキ―のケツが掘りたいのか精神異常者なのか、家族を置いてノリで前科者になったホークアイアントマンは何なのか、ソコヴィア協定の話どうなったの?とか、トニーはうつ病になりそう、とこの先のアベンジャーズシリーズを気にならせる作品としては目的通りなのかもしれない。
5割くらい単純にガバ脚本なのか?という気持ちもあるから採点不能になりました。

悪役の一般被害者医者くんは現時点最強のヴィラン。お前の一人勝ち。

採点不能なのはご都合展開と色んなものを舞台装置として投げ捨てる脚本だけど
間違いなく凄い展開とキャラの動かし方であることにある種の感動はあったからです。最後のキャップの手紙、精神異常者にしか書けねぇよアレ。スタークへの煽りしか感じれず爆笑した。

ウィンターソルジャーから発信される、数々の犯罪を贖わずかつアベンジャーズを滅茶苦茶にしながらでも生き延びたい理由か、キャップが「70年前から生き延びてる唯一の友人だから」以外の、「キャップがウィンターソルジャーに固執してアベンジャーズを滅茶苦茶にする理由」がフォローされていたら採点不能じゃなかった気がする。

その辺のフォローが無いからキャップは個人的友情!が理由で人間関係とヒーロー組織を破壊するし、キャップに賛同するブラックウィドーやファルコン、家族いるのに犯罪行為に加担するホークアイとかアントマンがマジで頭使ってないようにしか見えねぇんだよな。

一緒に通話してたオタクはスターク好きでウルトロンとかの段階で技術的に特に何もできないのにスタークを詰めてくるキャップが嫌いだったので、シビルウォーの後は嫌いな上司並みにキャップへのヘイトブチ上がってて面白かった。

 


ドクターストレンジ
65点 脚本25点 ビジュアル40点

話の大筋自体はそんなに凄い脚本ではないけど、戦闘などの映像演出と、ドラマ「シャーロック」のホームズ役の主人公の顔と演技と吹き替えボイスが良かった。
主人公が初めてエンシェントワンと接触してバーっと飛ぶシーンの悪夢的な映像とか好き。あとwifiのくだりとか、マントくんとかコメディシーンも好き。

ストレンジはチートすぎて笑ったけど、力のぶつけ合いやエネルギーのぶつけ合いが9割のMCU作品内で、ループ根負け戦法自体はMAC作品自体で画期的で好き。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
50点 脚本30点 ビジュアル20点
ヨンドゥオブギャラクシーに改題しろ。
前作のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが陳腐でありがちなヒーローチーム作品だったのに対して、リミックスは養育父と実父、どっちが本当の父親なの的な話が主題になっており、養育父に当たるヨンドゥが非常に良いキャラとして描かれている。
陳腐といえば陳腐なテーマではあるけど、前作よりは良かったし、ヨンドゥのキャラ立て方、戦闘の見せ方は本当に良かった。上からの俯瞰で口笛ミサイルくん無双シーンはMCU内作品でも3本指に入る格好良い戦闘シーン。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー勢の出番が少なくてヨンドゥにフューチャーしてたから良かった作品なのかもしれない。


ブラックパンサー
15点 脚本15点 ビジュアル0点
ダメに感じた点
①キャラの描き方にイマイチ魅力がない
主人公が国を守るモチベは王位を継いだから、国が好きだからといったふんわりした感じ。妹も謎に天才キャラなだけ。全体的にふわふわしており、キルモンガーの方が意図や目的ははっきりしていた。

ブラックパンサーというヒーローに魅力がない
徒手空拳の戦闘がほとんど、ヒーローの特性は硬いことと反撃オーラのみ。戦闘映えしねぇ。パンサーならこう…スピードとか動物の特性とか活かせなかった?ってなる。

③ワカンダの世界観が現実感が無い
ワカンダの世界観のスターウォーズ感溢れるSF戦闘と原始的な儀式や決闘、ビジュアルは見ていてちぐはぐ感が強く最後まで違和感でしかなかった。

④2.3が合わさって、最終決戦はモブ達の戦闘の方がブラックパンサーのミラーマッチより派手な感じになっていた。というかブラックパンサーのミラーマッチ、ただただ地味だった。


マイティ・ソー バトルロイヤル
45点 脚本20点 ビジュアル25点

いままでのマイティ・ソーと違い、ソーが覚悟を持ったうえで色々失っていく話なのは良かった。ミョルニル壊されるわアスガルド失うは片目を失うわ。
あとはストレンジとの絡み、ハルクとの絡みとかが多くあったのも良かった。代理門番の子悪党くんとかロキくんとかも良いキャラしてた。
反面、アスガルド勢のキャラは相変わらず微妙。ヴァルキリーとかヘラは魅力なかったなぁって感じ。MCU作品、女性描くの下手か??


スパイダーマン ホームカミング
90点 脚本40点 ビジュアル50点
ヴァルチャーが格好良かった。
MCU内のヴィランとしては現状NO1。家庭のため、資本主義社会での上位者に無茶苦茶されて嫌になっているため、武器商人になり家族の為に稼いでいるっていう等身大の理由でヴィランになっているのは斬新かつ理解しやすい動機で良い。
まぁ家族の為に乗客一杯いる船真っ二つにしても平気なのは結構狂ってるけど。(事故的な流れではあるが)
そして単純に格好良い。ベルゼブモンウィングモード。戦闘シーンで動いても静止画でも格好良い。

脚本面では
ピーターが15歳である、ということはかなり前面に出ており、それがコメディシーンでも良く活きていた上に、トニーとピーターの疑似師弟関係、思春期恋愛模様などを通して主題として「思春期のヒーロー」になっており良くできていた。ネッドが先生に見つかってエロ動画見てたっつーシーンとか、ロッカー下にスーツを隠しているの、良い。

スパイダーマンは原作の基本的な設定である蜘蛛に噛まれて「身体能力アップ」までは一緒だけど、糸は技術で作っているっていう設定は、トニーと同じ「技術のヒーロー」になるのと、ネッドでもスパイダーウェブは発射できるってシーンに生かされてて死に設定になってないのも良い。

トムホランドの顔とあどけなさ全開のピーターのキャラクターもめっちゃハマっていた。ビジュアル面は完全に文句なしの満点映画。


アベンジャーズ インフィニティウォー
70点 脚本25点 ビジュアル45点
サノス無双。
勢ぞろいしたアベンジャーズたち、流石に数が増え切った感ある面子が、各々パワーアップした戦い方をするビジュアルは満足感があった。フル装備感あるウォーマシンとアイアンスパイダーマンが特に好き。
サノスがそれを蹴散らしていく感じも逆に爽快感あって良かった。戦闘の規模・威力がインフレしていくにつれ全く戦闘についていけなくなっていく、ブラックウィドー、キャップらへんのパンピー組はマジで限界を感じた。

コメディ会話は変な空気になるし、戦犯をかますし、突然親子関係をしっかり描写しはじめるガーディアンズ・オブ・ギャラクシー組はから回っていて見ていて無だったりした。
脚本はまぁ普通って感じ。

活躍したヒーローたちが消えていく最後は逆カタルシスって感じで良い。

 

ヴィランとしてのサノスがポンポンインフィニティストーン取りに行くのはサクサクテンポよくて良かった。
これまでほぼ名前だけしか出ていなかったにも関わらず
①「世界をわが手に」みたいなふんわりした感じではなく「間引き」という目的と動機をはっきり出して
②サクサク行動して次々とヒーローと対戦して
③インフィニティストーンを得てレベルアップしていく
のが見ていて気持ち良い、良い悪役として機能してた。爽快感のある悪役だった。
一仕事終えて夕日を浴びながら一息つくサノスは良い描写。大オチの「サノスは帰ってくる」で爆笑した。


アントマン&ワスプ
60点 脚本30点 ビジュアル30点

アントマン自体はワチャワチャしてたり泥棒仲間たちも健在で楽しいコメディではあるけど、脚本やビジュアルはまぁ普通…って感じで期待以上にはならずって感じの映画。

「映画館で見たらまぁ良かったねってなるけどもう一回は見ない」という評価を他二人が言ってたしそんな感じ。

残念だった点はヴィランであるゴーストが敵ではなく利害が不一致してるからラボを奪い合う関係だけど、同情すべき相手として描かれて、能力としてもなんか当たったり当たらなかったりするだけ、って感じで、ビジュアルもキャラクターも魅力に欠けた点。

ワスプも序盤のキッチンでの攻防以降特にアクション面でもキャラ面でも見せ場がなくて持て余してる感が強くてうーんって感じ。
敵がFBI、ソニーくん、ゴーストの3陣営に分かれてて終始ワチャワチャしてたのもテンポは悪くは感じた。

でもアントマンと泥棒仲間たちのコメディ面で楽しい雰囲気で見れたのでやっぱキャラクターの力ってすごいね。


キャプテン・マーベル
10点 脚本5点 ビジュアル5点(猫ちゃん)
ダークワールド級のハズレ。
まず冒頭30分くらいほぼ説明のないまま、なんか分からんSF的世界でSF的な変身する宇宙人と戦争して良く分からんが地球に不時着して~ってとこまで置いてけぼりで話が進み続ける。この時点で眠くなる。
地球でシールドのキャラクターたちが出てきておっ!そうつながるのね!ってなるも
それ以降はまぁ興味がわかない話が続いてふーんって感じで終わった。虚無映画。
虚無い理由は
①キャプテンマーベルのキャラクターに特に魅力がない。その他宇宙人連中も同様。
②ビジュアルもダセェ モヒカンモードのダサさはヤバイ
③実はシェイプシフターの方が良い奴なんですよ~の展開以降特に意外性のある展開は皆無。平坦な話。

ヒューリーがシールドになった理由とかシールド創設時の話とかその辺が掘り下げられたらもっと面白かったなって思う。
最後の通信機のくだりだけ見れば良かったな・・・ってなる映画だった。


アベンジャーズ エンドゲーム
90点 脚本45点 ビジュアル45点
よかった
21本見てきて良かったという気持ちになれた。
時間泥棒編と最終決戦編とその後の3段階の映画なんだけど、3時間の映画と感じない構成になっていてそこはめっちゃ上手く感じた。

最終決戦前に過去に戻るってのが良かった。
各キャラの過去や来歴・戦う理由とかのバックボーンに触れながら、少人数のチームに分割して動くのが良かったし、視聴者は「あの映画見てて良かった」と思うことができた。クソ映画だったダークワールドも見てて良かったという気持ちになれたし、救済された感じがあった。この「クソだったけどあの作品見てて良かった」という気持ちは映画では初めてなったし新感覚だった。

最終決戦はキャップがミョルニル握ってガンガン殴るのも良かった。これまで盾投げしか脳が無いし、技術者ヒーローにすぐ無茶ブリしてくる嫌な体育会系かつサイコパスヒーローって認識だったけど、ハイルヒドラーでサクっとストーンゲットしたり、ミョルニル握った戦闘シーンが格好良かったりと最後に株が上がった。
救済されたヒーロ―達が現れるシーンも良い。ガントレットパスシーンとかも好き。
女性ヒーロー立ち並び!はフェミへの忖度をビンビンに感じた。
ストレンジとの目配せの末の「私はアイアンマンだ」も最高の〆。
MCU作品はアイアンマンの映画だったなってなった。

ケチをつけるなら突然ニンジャスレイヤー日本シーンでホークアイさんがブレード振り回してヤクザを成敗してた時は違う世界観の映画見に来ちゃった?ってなったけどそれくらいしかない。あとシビルウォーとかでキャップが嫌いになってる人はオチにもキレると思う。

まぁこんだけ過去の映画の要素引っ張り出されてあの〆方されると強制的にも「MCU作品見てきて良かった」という気持ちにさせられるし、MCUを見てきた人たちを成仏させるための映画として満点だった。

フェーズ4、蛇足では?

 

 

 

以上です。

あとはファーフロムホームを今から見てきます。感想書きたくなったら追記します。