メトロイドドレッド クリアしての感想

メトロイドドレッド、先週買って一週間くらいじわじわやってクリアしました。

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RTASNS拡散用のクリア時間表示画面もあって令和的

そこそこ道に迷った時間はあったのだけれど、そこまで寄り道しなかったからか、割とプレイ時間は短め。TLに流れてきたクリア時間スクショは8時間くらいが多かった気がする。

7~8時間のプレイ時間?短めじゃんと思うかもしれないし、実際後半は駆け足感があったけど、体感では10時間分くらいの満足度はあるし、フルプライスで買って全然満足しています。

 

以下感想。

ネタバレにそこそこ配慮してる感想と、全く配慮してない感想は区切っているので、買おうか悩んでる人も安心して続きを読んでね。

 

 

良かった点
1,ムービーとサムスがめっちゃ格好良い
ボス戦前、ボス戦後にはムービーが挟まるんだけど、このムービーでのサムスのアクションがバチクソ格好良い。
ムービーゲーは好きじゃないし、グラフィックにこだわるタイプのゲームオタクでも無いから、普段ムービーで加点することはあまりないのだけれど、久しぶりにムービーかっけぇ!サムスもっと見てぇ!ってモチベになるくらいだった。他にムービーがモチベになったゲームはアーマードコア4くらいだったと思う。

小学生の頃にやってたら将来の夢はバウンティハンターになっていた。

 

2.ボス戦のプレイフィールがめっちゃ良い
ボス戦は大体2~3回は殺されたんだけど、逆に5回以上殺されたこともほぼはなかった。つまり、初見で突破できるヌルいボスはいないけど、逆に詰むくらい理不尽なボスもいなかった。
具体的には、ボスの攻撃は被弾するとかなり痛く、結構HP増量アイテムを拾っていても5回くらい被弾すると死ぬ。ざっくり言うと初見の攻撃を避けるセンスがないと大体死ぬ。
けれど「わかっていても避けられない」ような理不尽なスピードや攻撃判定は無いため、2回目、3回目のチャレンジ時には大体避けることができて、ボスを倒すことができる。

つまりボス戦のバランス調整が絶妙。

この「あー、そのパターンはこう避けたら良いんですわ」って学習して、実践して、すぐ結果が反映される感じが気持ち良く、アクションゲームの醍醐味といったものが集約されていた。

あとデスペナルティがかなり軽く設定されているのも良かった。

倒されても面倒!萎え!ってならずに、パターン覚えてるうちに再戦再戦!ってポジティブに戦えた。

 

3.メトロイドヴァニア的な楽しさはしっかり
メトロイドヴァニアというジャンルの根幹は
「ゲームの進行=アクションの増加=戦闘力の向上=前進めなかったところを進める、探索範囲の増加」
である点だと思っているのだけれど、そこは遺憾なく発揮されていた。

メトロイドは過去一作、他悪魔城シリーズとかsteamでのメトロイドヴァニアゲー(モモドラとかHollow knightとか)は何個かやっており、割とこのジャンルは好きなんだけれど、それらの名作と比較しても見劣りすることはなかった。突出して良い!ってほどでもなかった気はするけど、メトロイドヴァニアが初めての人には新鮮かつ良いバランスの体験になると思う。

 

ちなみに人生で一番楽しかったメトロイドヴァニアはDSの「悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印」です。オススメ!って書こうとしたけど今調べたらプレミアついて17000円とかで取引されててビビった。

 

 

微妙だった点
1.E.M.M.I周り
個人的にはE.M.M.I周りのステルスアクション要素、鬼ごっこ要素はそんなに楽しい体験ではなかった。
逃げ切ったりすることでそこまでカタルシスが得られず、E.M.I.Iが去ることを待つストレスとかの方が比重として大きく、「クソ!」って声を大にして叩くほどじゃないけどなんかパっとしない要素だったな…って気持ちになってる。

デスペナルティの軽さがボス戦周りではかなり良かったんだけどE.M.M.Iにおいては裏目だった気がする。見つかったりしても「ヤバい逃げなきゃ!見つかって死んだら大変だ!」よりも「あー見つかって取っ捕まって死んだかー どうせ手前のエリアで蘇生するし、今度は違うルートで走ってみるか」ってなっちゃう。死が軽いと恐怖もない。

 

ホラーゲームのエッセンスを取り入れることで配信映えを狙うという点では現代的で良い気はするけど、それはそれでE.M.I.Iをもうちょっと恐ろしかったりグロかったりするデザインにして、生理的嫌悪を煽ることで捕まりたくない!見つかりたくない!って思わせても良かった気もする。でもそうするとただでさえ今まで国内でとっつきづらいとされてきたメトロイドシリーズにさらに「ホラー耐性無いから買うのやめとこ…」っていう新規層が入らない理由が増えるかもしれなかったし…難しいですね~(雑投げ)。

 

 

悪かった点
1.ロードの長さ
ステージ以降の際にロード時間が10数秒ある。
まぁハード的にしょうがないねという点だしTwitterでも見とけよって時間なんだけどおそらくプレイした人の万人が思う明確な欠点。

 

 

これ以降は明確なネタバレが絡んでくるので未プレイの人はここまでにしとこう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ込みで良かった点
1.スタイリッシュなアクション
ジャンプやかなり思った通りに動いてくれて、操作がダイレクトに返ってくる感じはアクションゲームとして秀逸だった。
特にL+Aでスライドダッシュするアクションが楽しく、かつボス戦での高速起動での回避が楽しかった。逆に便利すぎた節はあるのでゲーム上手い人はミサイルとL+A縛ったりするのかもしれない。

 

2.手を変え品を変え驚かせてくれる中ボス達

大ボスはトータルで6体くらいしかいなかった気がするのだけれど、中ボスは割とぽつぽつと小刻みに出てくる。
で、最初苦戦したり数回殺されたりしながらもなんとか倒した鳥人族ロボが、もう少し進むと2体出てきて「マジかよ!」ってなったり、鳥人族騎士を倒す→次に出てくる鳥人族騎士はXモードの第二形態がある→第二形態でもなんかビーム打ってくる奴もいる みたいに、「あーこの中ボスもうパターン知ってますよー」って思って侮ってると新しい行動パターンをして苦戦させてくる。

悪く言うと「コンパチ敵が多い」になっちゃうんだけど、そう思わせない差分の付け方、プレイヤーへの苦戦のさせ方と驚かせ方が絶妙だった。


3.ラスボス戦

3形態もあって死ぬとリセットなのはかなりやりごたえがあった。6、7回目くらいのチャレンジで倒せた気がするけど、疲弊もせず、歯ごたえはあり丁度良かった。

初見は「は?こんな攻撃範囲無理やが」ってキレるんだけど4回目くらいになると「逆にこいつパターンかなり決まってて雑魚いな…」ってなる感じがヌルめのアクションゲーマーとしては丁度良かった。

ハード目のアクションゲーマーや周回するには物足りないラスボスな気もする。

 


微妙だった点
1.あるのかないのか微妙なストーリー

全シリーズやってます!って言うほど熱心なファンでもないからかもしれないけど、なんか終盤駆け足だったなーって印象が強いストーリーだった。

どんでん返しっぽいけどある程度予想できた展開だったし、最後の最後にXに侵されたはずの善玉ゾンビ神官がメトロイド細胞暴走モードのサムスを元に戻してくれてhappy endになるのはご都合感が凄くて「何?????」ってなった。何か裏設定みたいなのあったらごめん。

 

2.一部アクションの操作性の悪さ
switchというハードのボタン数の限界なのか、一部操作がやけに難易度が高い。指に限界を要求してくる。具体的にはアームのエイムと、ダッシュダッシュからの高速ジャンプ周りの操作難易度が険しく、ギミックの解法は分かってても操作がわちゃついて解けないストレスに繋がる。

あとはまぁ避けづらい悲劇なんだけど一部アイテム、特に後半手に入るアイテムはどうしても影が薄い奴らがいる。ストームミサイルくん、戦闘力の向上を全然感じる瞬間が無く、複数スイッチギミックを解くだけの存在で悲しかったね。

 

 

悪かった点
1.青色脳味噌中ボスの使いまわし

良かった点2.と真逆に、オメガキャノンを打てるようになるために毎回倒す青色脳味噌中ボスだけ徹底掉尾使いまわしなのは最悪だった。中ボスとしても雑魚すぎて歯ごたえが無く、作業感がすごくて、いない方がマシだったのでは?という気持ちさえある。ここは明確にクソだったと思う。

 

 

 

 

 

色々良いところも悪いところも書いたけど、結論として80点です。青脳味噌で-10点、微妙ポイントとロード時間で-10点って感じで他は良かったなーって思ってます。かなり満足。センキュー任天堂

総じて大ボス戦及び中ボス戦がプレイフィールとしてとても良かったので、初見時の満足感が凄くて、逆に周回はどうしてもRTAっぽくなっちゃう気がしてカジュアルプレイヤーには微妙かも。

 

以上です。ご拝読ありがとうございました。