パシフィック・リム２ 感想文
なんか微妙とかクソとかいう意見がTwitterでちょいちょい流れてくるなぁと思いながらパシリム２を見てきました。
ちょいちょい盛り上がるポイントもありつつなんか見終わった後にすごかった！！ってなる感じではない、なんというか歯切れの悪い感じで消化不良なので文章化して消化する為に久々に更新します。
以下ネタバレ
・良かったとこ
①前作を超えようと色々な試みがあった
小型イェーガー、イェーガー対イェーガー、量産機の出現、怪獣側に寝返る人間、イェーガー&怪獣の融合体、多数対多数の戦闘、合体超巨大怪獣 全部前作にはなかった試み
この辺のどれが好きかは各々の特撮性癖によるし、前作みたいな１ｖｓ１が良かったって人も多数いるだろう。前作と同じものを期待して見に行った人は微妙な感じになるだろうなぁってなりもしたので手放しに褒めれるものではないのかもしれないけれど、前作超えようとしてるなぁ！って意気込みは感じた。
個人的にはロボ対ロボのシーンはかっこよかった。
②氷のとこの戦闘シーンは大好き
序盤のロボｖｓロボは全体的に好きだしテンション上がりながら見れてたんだけど、特にシドニーでのロボに腕やブレードが突っ込んで中の人らが逃げ回るとこ（前作でもアメリカンクラッカーのシーンが一番好きだった）と、氷砕きながら戦ったり氷割れて沈んだ後に相手も沈めて～みたいな重厚感と破壊感と動きのあるシーンが多くてあの辺は大好き。
・悪かったとこ
①尺不足じゃない？
良かったとこで挙げた色んな要素が詰め込まれてる分、人間関係の描写が微妙にずさんになったり、後半の戦闘シーンの尺が短く感じたり。
訓練兵とかおっぱい作ろうかなとロシアン以外全然描写されてないから肝心の４ロボｖｓ怪獣の時に操作してるやつが誰お前ってなってたのはもったいないというか盛り上がりに欠けた。そう思うと前作の３つ子チャイニーズとかは台詞ほぼ無いのに記憶に残ってるし凄かったのかもしれない。
４ロボｖｓ３怪獣はメインディッシュの割に尺も短くあっさり終わったし、ライジンがカウンター攻撃とかかました後、各怪獣が「こんな特殊能力使うで！」ってやっていった後、合体後全部使えるで！とかやるのかな！って思ったけどそんなこともなく、合体後の怪獣がタダデカくて強いだけだったのもロマンに欠けた。
量産機が暴走ってのはまぁベタべたのベタなんだけど、怪獣に乗っ取られてる量産機のビジュアルは良かったし、システムダウンで終わるんじゃなくてイェーガーとちゃんと戦闘して鎮圧してほしかったな、でも尺無かったのかなって気持ちになってた。
②無邪気なカイジューオタクを返して
彼を悪役にするのはまぁ前作のアレを伏線にできるし無理のないムーブではあるけど、俺は無邪気なカイジューオタクの彼が大好きだったので残念な気持ちになりました。噛ませ悪役にするには惜しい人材だった。
前作キャラ達の扱いが酷い！って前作ファンがブチ切れたり暴れたりもしてるらしいけど見てる最中にはそんなに思わなかった。どっちかというと新キャラたちの描写不足・掘り下げ不足が微妙だなぁってなった。
③チャイニーズ女社長 いる？
いらなくない？結構尺割いてたけど訓練兵とかちゃんと描写した方が良くなかった？
感想検索するとまぁ中国資本の影響が～とかトウキョー舞台になったのに描写がずさんだ～とかネトのウヨ的な意見も結構見かけちゃってアレな気持ちにもなってしまったけど、量産機配って出世すんで！→カイジュー側の目論見通りで大惨事^^しかも直属の部下が寝返ってたけど気づかんかったで^^謝罪はしません^^
あと序盤でロボに命救われたりもしたけど感謝もせんで^^
ってのは日本人の感性的にキャラに好感持てないんじゃないすかねってなりました。まぁ失敗したら行動してリカバリーするってのが大陸でのスタンダードな発想なのかなとも思うし、責任を辞任やハラキリで負う陰気な村社会ジャポンとのギャップなのかなって気もした。
⑤戦闘シーン
船ブレードでガンガン殴る粗暴さとか大好きだったんだけど、せいぜいビルを引き寄せてぶつけたり車引き寄せてぶつけたりするくらいで基本各々のブレードやウィップを使うお上品な戦闘シーンが増えてて性癖に合わなかった。この辺も戦闘シーンの少なさが原因なので結局は尺不足なのか、尺の割り振りの問題か。
⑥終わり方
やっぱ怪獣プロレスが良い訳で、ハイパーロケットパンチして終わりはうーん
結果的に箇条書きしていくと、ケチの方が圧倒的に多くなったけど、見てる最中はまぁまぁ盛り上がりながら見れてたしクソ映画！ってわけじゃない。前半の見てる時の期待・ワクワクが後半になるほど消化されずに進んじゃって、なんか違うくない？アレ？ってなっていった感じだった。前作が９０点くらいあったんだけど、今作は総評としては６５点くらいかなぁ。
こいつが一番好きです。 おわり
