格闘ゲームを人生で初めて真剣にやっていて思うこと

28歳ゲームオタクです。スト6の話をします。

 

・スト6を買った理由
ゲーム自体は色々やってきましたが、格ゲーの体験は中高生くらいの頃に「友達の家でスト4をやって、波動拳昇竜拳は出せるようになったけどウルコンが出せないくらいのレベルでサガット(強キャラ)にボッコボコにされた」とか、「ゲーセンに行く機会があり、家庭版(PSP)はやっていたギルティにワンコイン入れてみたらディズィーに一生壁から出さしてもらえずパーフェクトKO2回で終わって茫然とした」とか、「友達とPSPの中古のやっすいブレイブルー(特にどのナンバリングかは知らない)を買って、ハクメンで横強攻撃と当身だけでブンブンしてた」みたいな、実質プレイ時間3時間未満みたいな原始的な体験しかありません。スマブラは割と自信あるけどコマンド技は出せない、格ゲー世代とのジェネレーションギャップを体現した存在かもしれない。


なんかスト6にはモダン操作というものがあり、割とスマブラっぽくできる、みたいな話はうっすら聞いていた状態で、見てる配信者(Kiri_Yan)が買ったり、最近参加した謎のディスコード鯖に格ゲーマーが多かったりと順調に興味が刺激されていき、ちょっと触ってみよ、と体験版をDLしてプレイ。Lv7CPUのルークとミラーマッチして11連敗した末に1勝できた時、俺は製品版を買っていました。

 


【実際にプレイして思うこと】
主にモダンJPという割と嫌われてるっぽいキャラを使って勝ったり負けたり「対戦をやめる」ボタンを押されながらプレイしているのですが……楽しい!!!

 

・格ゲー楽しいじゃん
今まで格ゲーに参入しなかった、真剣にやろうと思えなかったのは主に3つの理由

①コマンド入力が辛い

技が思うように出せない、というのは大きな苦痛だしまず戦いの土俵に上がれていない感じが凄い。出せるようになるまでトレモしたり、アケコン買ったりするような熱意や環境もなかった。
 →モダン操作で問題にならなくなった

 

②格上との対戦は手も足も出せなくて面白くない
 →人口多いしランクマ整備されてるからあんまり発生しない ゲーセンは体験としてカス

 

③友達がやってない
 →インターネッツの"皆"がいるよ

 

個人的に抱えていた障壁が3つとも解消されてるんですよね。なんというか初心者にネガティブな体験をさせないぜ、という意志を感じるゲームデザインになってるしそれを直接体験してる感じがある。③は完璧に個人的な解消法だけど。

 

・理解してできることが増えていく感覚が楽しい
アシストコンボってやつめっちゃ火力出るじゃん!→でもドライブゲージめっちゃ使うじゃん!→OD技調子に乗って連発せずにアシストコンボ用に温存したり、ゲージ使ってたらアシストコンボ使わないようにしよ~みたいなケアができたりするようになっていくと楽しい。
上達の過程が楽しい。これまでの格ゲー経験はこの上達が楽しくなる段階の前の段階で振り落とされてたんだなぁってなる。
あとキャラ対的なことも、特に座学せずにランクマ潜ってても「このキャラのこの攻撃を食らうと不味い」とか「このキャラは突進してくるからもっと遠くないと弾撃てない」とか学んでいくのも楽しい。
次の課題は安定してドライブインパクトを返せる立派な大人になることです。


・「人読み」の楽しさ
負けて再戦して「こいつは壁まで詰めてきたら飛んでくる」とか理解して対空して勝てたりするとうおおおってなるし、格ゲーの醍醐味みたいなものをようやく味わえてる気持ちになる。

「上達の喜び」はあらゆるゲームにあるけれど、「人読みの喜び」は1vs1対戦ゲームにでしか得ることのできない喜びだと思う。カードゲームやボードゲーム等でもあるけれど、格闘ゲームの方が「動き」がある分、体験として色濃く感じるし人読みが決まった時の快感が凄い。


・キャラに愛着が沸く
俺には特定のキャラや戦法、デッキに拘りすぎて、それがアイデンティティになり対戦ゲームなのに「勝つこと」ではなく「自己表現すること」が目標になっている人を「ダイナソー竜崎系プレイヤー」という蔑称で呼んでしまうという、とても悪い価値観があるのですが、そんな俺でもJPのことがどんどん好きになってきています。

これはポケモンユナイトでヨクバリスを使っていた時の感覚に近いです。原作では「お邪魔ポケモン」「一般ノーマルタイプ」くらいの認識しかなかったリスが、ユナイトでは操作しているととても楽しい性能で、リスの歩行音を聞くと快感が発生するようになっていった時の感覚が、JPおじいちゃんの「穿つ!」にも芽生えて行っています。押して当たるとアドレナリンが出るボタンがある。
キャラクターが高度に技・モーション・声等で統一感を持って表現されており、それがダイレクトに、手足のように操作できると、どんどん愛着が沸くんだなぁということを実感しています。本田に愛着がある人は異常者だと思います。


・格ゲーの文脈がちゃんと身をもって分かる
自分は格ゲー勢でもないのにどぐらのクソキャラ列伝を見たり、ゲーミングお嬢様を読んだり、そういった「文脈」で作られたコンテンツをかじって「こういう文化あるんだ~」って楽しんでいたクチなんですが、「あ~〇〇キャラが嫌われるのって対戦しててこういう感情になるからなんだな…」って体験するのはなんというか、漫画読んでたらネットで有名なコラの元シーンに辿り着いた時のような「履修」の感覚があって良いですね。

 

以上です。

スト6は楽しくてやってたら昨日ゴールドまで昇格しました。もっと強くなりてぇ。

Fabとかいう謎のカードゲームも忙しいしスト6も楽しいしティアキンも積んでるしパラノマサイトも積んでるし時間が無限に欲しいね。