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男性洋式便器小便問題における画期的解決法の提案

「型」。武道であれ、芸道であれ、スポーツであれ、礼儀作法であれ、人の動きは繰り返されるうちにその目的の為に最適化された姿勢を取るようになる。洗練された「型」は見るものを感嘆させ、時にそれだけで芸術になる。

 

高尚なイメージがある言葉だが、我々の日常にも「型」は存在している。改札機にICOCAを当てる際の動き、ブラウザを立ち上げてからアダルトサイトを開くまでのマウスの動き、といった行為も最適化され日々の中で「型」となって行く。そして、そう、今回の主題である「男性が洋式便器で小便をする際」にも型はある。そしてそれは、2つの型…流派に分かれているのだ。

 

 

1つは座って排尿を行う型。街頭アンケートを取った訳ではないがおそらく多数派であり、一般的にマナーが良いとされる方法である。以下「座の型」と記す。

メリットとしては小便の飛散が防げる点。

デメリットとしては便座が冷たかった際凍える点、ベルトを外さなければならない煩わしさと時間がかかること、女々しいため九州男児はできない点などがある。

洋式便器が普及し和式便器の生産が行われなくなった昨今では模範とされるべきスタイルである。現代では母親は子にこのやり方のみを教える為、最近の子供は和式便器の使い方が分からないなんて話も耳に挟む。画像提供して頂いた「いらすとや」様で「トイレ」「小便」「立ち小便」などで検索をかけた際も、模範とすべき「座の型」を子供や少年が行う画像はあっても、オッサンが電柱に立ち小便をする画像は存在しなかった。

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そしてもう1つは対極に位置する立ち小便の型。公衆便所の立便器にするように、立ったまま遥か下の便座を狙う技にして業。

メリットはベルトを外す煩わしさが無く、スッとブツを出し排尿行為に移れる時短効果とストレス減少効果。

デメリットは時に狙いを外し、時にブルブルっと振るった際に、足元に小便が飛散すること、着水時のジョボジョボという音が時に他人に不快感を与えること。

スムーズかつ快適に排尿できるが、はた迷惑な点も多い、悪く言うと自己中心的なスタイルである。旧時代的・男性主義的でもあるが、このスタイルの自由奔放さに昭和の少年のような、懐かしさや居心地の良さがあるのも事実だろうし、愛好者が少なくはないのも事実だ。

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片方の利点は片方の難点であり、お互いが補完しあう関係。陽と陰、龍と虎。

実際には公共の場では座って、自宅などでは立ってと臨機応変に使い分ける人がほとんどだろう。明確に優れている方法が無い以上、使い分ける他無い。私もそうやって生きてきていた。人生の途中までは。

そう、今回私が提唱するのは「第三の型」。

最強の矛と盾の問題に答えが出なければ核兵器を持ってきて両方を蒸発させれば良いのだ。

一般的でない排尿方法を説明するのでやや伝わりづらいかもしれないが、一言でこの第三の型を説明するならば「片膝立ち」である。片足を便座の隣に沿えるように突き出し、もう片膝で地を突き体を安定させ、ブツを便座に対して超至近距離で出す。

その様子は騎士が王の御前に謁見するよう。

 

図解すると以下のようになる。

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この手法の革新的な点は上記2種の型の説明で挙げられたデメリットが全て解決されている点である。

チャックを開ければブツは出るのでベルトを下げる必要はなく、片膝をつく必要こそあれど腰を下ろす煩わしさもない。そして高所からの排尿で小便をまき散らす恐れも、ついでにこれほどの短距離であれば尿を逸らすことでトイレの中の水に入らないようにでき、「ジョボジョボ音」の発生までも防げる!

 

革命である。

 

 

勿論、全て良いことずくめのものなんて世の中には詐欺くらいしかなく、この第三の型にもデメリットは存在する。

膝をつく関係、公衆便所など足元の清潔さに不安がある環境では使えないし、自分が高級スーツなど良い衣服を着ている際にも使い難い。ついでに、この方法でやってる時に第三者にトイレを開けられてしまうと、背後から見える姿勢的にトイレで自慰している容疑がかけられる可能性がある。

しかし環境と背後にさえ気をつければこの方法は現在スタンダードとされている2種の方式の上位互換に当たるのは変わらない。

筆者はバイト先のトイレで自慰をした後に、ついでにそのまま排尿したことをきっかけにこの革新的方法に気付き、それ以降たびたびトイレにて片膝をついて排尿する度に、何故これほどまでに便利で、現代の排尿の理想形である方法が世に普及していないのか日々疑問に思っていた。そして今回この場を借りて、少しでもこのライフハックが喧伝されれば、世の男性が抱えるトイレ問題が解決されればと筆を執った訳である。この文章を打っている今は革命的技術を喧伝するジョブズの心境である。願わくばこの第三の型がIphoneの如く世に浸透することを。