2018年摂取した創作物で良かった奴

備忘録に

 

«漫画»

 ROUTE END

ジャンプ+で連載してるサスペンス

サスペンスにありがちな猟奇殺人鬼を追う作品ではあるんだけど、基本的にどう猟奇殺人が起こるか・どう猟奇殺人鬼を追ってどう捕まるかが焦点に当たる猟奇殺人鬼モノで、ROUTEENDは猟奇殺人鬼が確保・逮捕されて以降の展開が超ハイクオリティ。この一年で摂取したサスペンスってジャンルで一番良かった(まだ完結してないけど)。

主人公が猟奇殺人鬼でも、猟奇殺人鬼を追う警察でも、猟奇殺人鬼の被害者の親族とかでもなく猟奇殺人鬼の仕事の跡片付けをする特殊清掃人(孤独死や事故死があった住居専門の清掃人)ってのも斬新で良いポイントだった。

shonenjumpplus.com

 

 衛府の七忍

超ハイテンショントンデモ時代劇風エログロアクション復讐劇ギャグ漫画。

以前のブログ

dokuiro.hatenablog.com

でも書いたけど、とにかく山口貴由の言語センスが良い。Twitterだと「誤チェストにごわす」とかが有名になったけど浪人風の悪役が「テヘペロでやんす!」とか言ってるのも最高。時代劇風の台詞と現代的な略語を混ぜて1つの台詞・コマでギャグに昇華するのが上手すぎる。

f:id:dokuiro:20181231013726j:plain

それにシグルイなどを経て培われた圧のありまくる画力がノッてるし、討ち死にの末に怨みで鬼になった隠れ切支丹武将に宮本武蔵が挑んだりする展開もアツい。

巻末の作者文も善と悪に対する考え方もつらつらと書かれていて素直にうんうんってなる他、創作にノってることがめっちゃ伝わってきて微笑ましくなって好き。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B016O008HO/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_kxpkCbXCN85M0

 

 

 本田鹿の子の本棚

中学生の娘、鹿の子を持つ父親が、思春期に入り疎遠になっていく娘の内面が気になる余り、娘の本棚にある小説を勝手に読み始めたら、デスゲームに男塾みたいなやつを招待してしまった話とか、尿を混ぜ合ってカクテルを作り愛飲しあうバーを舞台にした小説などのゲテモノ小説ばっかだったという話。そういったトンデモ小説を漫画にしつつ父親と娘がその小説を踏まえたコミュニケーションをする、みたいな小話をしていくショートショート漫画。

https://twitter.com/LOCAGECT/status/972648201923780611

Twitterではデスゲームに男塾みたいなやつらを招致してしまったせいで破綻する回がバズった(俺もそれ経由で知った)けど、単行本一巻(暗黒文学少女編)収録の第7話

「カードバトラーカケル」が一番好き。どんな話かっていうと、PTAの会長みたいな顔したママが、「この前あった火山による被害で被災地では大変な避難生活が続いてるのに通りかかったカードショップで子供たちが楽しそうにカードゲームをしていて不謹慎」とブチギレて最新のVR技術を駆使したデュエルで子供に火山被害を味合わせて子供の精神を破壊してるシーンから始まる回。

毎回ひねくれてぶっ飛んだ方向に突き進む漫画が無料で読めるインターネットに生まれて良かった。

 

leedcafe.com

 

 

他読んで良かったなぁと思えたタイトル

アオアシ

・スナックバス江

・異種族レビュアーズ

火の鳥

メイドインアビス

・群青のマグメル

・血と灰の女王

・伊原20days

 

 

 

«本»

 消された一家 北九州・連続監禁殺人事件

実際にあった、一家7人を監禁して奴隷にして殺し合いをさせた事件を追ったルポ。

NHKのザ・ノンフィクションに息子が出演したことで、尼崎事件の話題が再燃し、Twitterかなんかでこの本も知って読んだ。

そういうえげつない事件があったってのはふんわり知ってたけど、いざ読んでみたら人間の内面のグロテスクさとか暴力性とかエゴイズムとか脆さとかの最上限を見せつけられまくって戦慄と吐き気を覚えながらも読み進めるのが止まらないって感じになったので、この本、というかこの事件が人間に与える衝撃ってのは凄いモノがある。おススメしたくはないけど凄いよってことは伝えたくなる一冊だった。気分悪くなりたかったらおススメ。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B00E9PEJ36/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_.vAkCbABYRQ09

 

 

 

«映像»

 リック・アンド・モーティシリーズ

タイトルにある通り、マッドサイエンティストなリックと、その孫のモーティが祖父リックに気に入られて連れまわされるコンビモノ冒険カートゥーンギャグアニメ

なんだけれど、リックがマジで倫理観が無い上に超技術を持つマッドサイエンティストなので毎回ぶっ飛んだ話になるアニメ。マッドサイエンティストすぎるから宇宙は勿論平行世界を自由に行き来するし平行世界のリック達が集って科学帝国を作ってたり、エンジンの中に住民が存在する下位世界を作って、その住民に発電させることを生き甲斐にすることでUFOを動かしてたりする。「実際に平行世界を行き来できるレベルのマッドサイエンティストがいたらこんくらいする」というSF作品としても、ぶっ飛んだ倫理観のギャグアニメとしても楽しめる作品。アダルトスイムっていうアダルトチャンネル用に作られてるアニメなので下ネタもグロもアリ。

好きな回はシーズン2の第二話「暗殺者を止めろ!」のコレ。

 

ネトフリで配信されてる。

www.netflix.com

 

 

 SSSS.GRIDMAN

覇権アニメを追いながら見たの人生初めてかもしれない。

電光超人グリッドマン(特撮版)はインターネット経由で断片的に知ってるけど未視聴。けど12話たっぷり楽しめた。

個人的にはシンプルにアクションシーンのハイクオリティさだけでも楽しめたし、特撮・邦画っぽく日常シーンで全然BGMを使わない演出からOPで殴ってくるのも良かった。けど、特撮版とのつながりはどうなのかとか、このシーンあのロボ作品のパロじゃんとか、あのシーンのヒロインがえっちとか、考察とか、百合とか、ふたばとか、女装男子とか、オタクの数だけ楽しみ方のフックがある作品だったなぁって思うので覇権になったんだなぁって納得の作品だった。

中盤辺りからこう終わるんだろうなーって予測はできてしまい、その予測通りではあったので、綺麗な伏線回収を見たい・展開の予想を裏切られたい・ゲテモノキャラに驚かされたいオタクとしてはその辺りの刺激は足りなかったけれど、その終わらせ方が一番綺麗だし、予測できる終わらせ方でも作画・演出的に完璧なクオリティだったなって思うので強い作品だった。でもやっぱ褒め上手おじさんだったアレクシスケリブくんが最終話で雑でありがちな悪役で終わっちゃったのはちょっと残念。

 

アマプラやらアベマやらネトフリやらで無限の配信サイトで配信されてる気がする。

 

 

他見て良かったなぁと思えたタイトル

ゲット・アウト

・ビックバン☆セオリー

ひつじのショーン

 

映像はやっぱりあんまり見てねぇ

 

 

 

≪ゲーム≫

 slay the spire

カードを使って敵と戦ってダンジョン進みながらカードをピックしてデッキを構築していくRPG+デッキ構築ゲー。Deck de dungeonが一番近く、他例えるならドミニオンウィザードリィとかそんな感じ。だけどイベントやレリックでの振れ幅、ヒーローによる振れ幅が大きくて毎チャレンジごとに発見やRNGの喜びがあって買いたての頃はずっとやってた。何が強いのか分かっていって攻略法確立してからはあんまりやらなくやったけど十分元は取れたなぁって楽しかったのでドラフトやドミニオンが好きなオタクにはおススメ。

store.steampowered.com

steamで買える。カートゥーンっぽいゆるふわグラフィックなのでグラボ無しPCにも優しい。

 

 Ultimate Chicken and horse

マリオメイカー的ステージ製作+殺し合いレースゲー

床やら氷床やらベルトコンベヤーやら有刺鉄線やらゲートボール発射マシンなどのオブジェクト配置しあった後、マリオ的2dアクションゲーをやって一人だけゴールできるのを目指す対戦パーティゲーム

アクションが下手な人とやってもオブジェクト配置という要素で介入でき、罠にかかって死んでく馬やら鳥やらを見るだけで結構面白いので、switchでできるパーティゲーとしては腕前差が出るスマブラよりおススメかもしれないタイトル。スマブラやる為に3~4人以上集まってスイッチで遊ぶみたいな機会があれば息抜きにやって盛り上がれたりもできるだろうのでそういう機会あれば是非インスコしましょう。

steamでもswitchでもPS4でもあるけど前述の理由でswitch版がおススメ。

 

 

 ダークソウルⅢ

元モダン神の配信を見てたらやりたくなったのでやってた。歴代シリーズのどれかやって楽しめてたらやって損する要素は無し。

 

 スマブラSP

買ってから毎晩やってる。キングクルールを調整してくれた全スマブラSPスタッフに感謝。

 

その他

・Bloodboon

ドラクエライバルズ

・DungeonMaster

 

 

 

 

元々映像作品より小説・漫画のが好きだけど、映像見る時間や気力が減って気付いたら寝ながら読める漫画アプリやkndleばっか摂取してた気がする一年だった。